当財団について

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井口洋夫記念ホール

井口洋夫記念ホールとは

日本の科学技術の発展と当財団の再生に大きく貢献された第3代所長井口洋夫(いのくち・ひろお)博士の功績を後世に伝えるとともに、当財団の活動を多くの方に発信する場として2018年豊田理化学研究所の敷地内に建設されました。
当財団の事業におけるフェロー研究の情報発信、若手研究者の交流やワークショップの開催など若手育成の交流拠点として幅広く利用されています。

展示紹介

展示ゾーン1「知のスパイン」

「知のスパイン」と名付けられた長さ約60mの展示空間には、井口洋夫の語録集や生い立ちから研究者・指導者としての歩みなどを展示しています。

展示ゾーン2「井口洋夫の功績」

井口洋夫自筆の実験ノート、教科書の草稿原稿、賞碑や記念写真、手作りの実験装置など井口家や分子研、JAXAなどから借り受けたゆかりの品を展示しています。また井口洋夫の研究者としての実績と先生が生涯取り組まれた有機半導体・導体の科学史、そして当財団の歴史における井口洋夫の貢献をまとめた年表が展示されています。

ランドスケープ

深田池を中心とした自然環境と調和した施設

深田池は、江戸時代の古地図にも記載がある古いため池です。周辺の農地転用が進み、農業用水の需要がなくなったため、愛知用水からの水の供給がなくなり、非常に濁った淀み池になっていました。
2016年に記念ホールを建設するにあたり、所有・管理していた長久手市から購入し、周辺の自然林には極力手を加えないよう配慮しながら環境を整備しています。
現在は、水質が改善し、希少種を含む多種のトンボや十数種類の放流魚が生息する憩いの場となっています。

施設設備

井口ホール
大会議室
応接室

井口洋夫(いのくちひろお)について

プロフィール

井口洋夫は、世界で初めて多環芳香族炭化水素(有機物)の導電性を発見すると共に、その光伝導性も確認し、有機半導体という新しい概念を提唱されました。今日の有機EL発光素子や有機太陽電池などの実現に繋がる画期的な発見です。この研究が高く評価され、38歳という異例の若さで日本学士院賞を受賞するなど、日本を代表する科学者です。

井口洋夫(1927~2014)

豊田理化学研究所との関係

豊田章一郎氏の要請を受け、1988年に豊田理化学研究所理事に就任しました。
フェロー制度の創設など、さまざまな改革を推進、2009年に第3代所長に就任、2014年に逝去される直前まで精力的に活動しました。今日の豊田理化学研究所の姿を築き上げ、当財団に多大な功績を残しました。

略歴

1927年広島市生まれ
1965年日本学士院賞
1967年東京大学 物性研究所 教授
1975年東京大学 名誉教授
1978年日本化学会賞
1989年藤原賞(藤原科学財団)
1994年文化功労者
1996年宇宙開発事業団 宇宙環境利用研究システム長
2001年財団法人 国際高等研究所 学術参与
2001年文化勲章
2003年宇宙航空研究開発機構 顧問
2005年自然科学研究機構 分子科学研究所 特別顧問
2006年財団法人 日本宇宙フォーラム 会長
2007年京都賞

施設情報

名称 井口洋夫記念ホール
所在地 〒480-1192
愛知県長久手市横道41番地の1(公益財団法人豊田理化学研究所敷地内)
主な施設 井口ホール(固定席153席、拡張可)
会議室(32名)
応接室(8名)
ホワイエ
井口洋夫展示ゾーン

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