豊田理研スカラー制度とは
研究費用の一部を助成するとともに、若手研究者のネットワークを構築する制度です。この制度では、博士の学位を有し、所属大学から推薦を受けた若手教員の中から、当財団の設立趣旨と目指す方向に合致する意欲的な研究者を選定しています。

豊田理研スカラーに採択された研究者の方はスカラーコミュニティーのメンバーになります。毎年「異分野若手交流会」で異分野の豊田理研スカラーと交流できるほか、スカラー共同研究制度やライジングフェロー制度などの継続的な助成制度への応募機会を得られます。
対象研究分野 |
(1)数理、物理、化学、工学に関する基礎研究 (2)(1)と生命科学の融合研究 チャレンジングな研究テーマ歓迎 |
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募集対象 |
大学の推薦を受けた若手教員(学位取得後10年以内が望ましい) 女性研究者の応募歓迎 |
2025年度の募集は終了しました。
2026年度の募集は2025年11月頃を予定しています。
研究者一覧
2025 年度「豊田理研スカラー」氏名と研究テーマ
菊川 寛史
|北海道大学 大学院工学研究院
異なるタンパク質発現系を用いて生産した酵素の機能転換の実証
増田 侑亮
|北海道大学 大学院理学研究院
結合切断を鍵とするホスフィン配位子の多様性指向型合成
松岡 慶太郎
|北海道大学 大学院理学研究院
繰り返し構造の自在制御を可能とするマロン酸エステル合成型重合法の開発
大塚 啓介
|東北大学 大学院工学研究科
次世代ロボット実現に向けた数式変換を代替するAIの構築
神永 健一
|東北大学 大学院工学研究科
ナノグラデーションスピントロニクスの開拓
福山 真央
|東北大学 多元物質科学研究所
マイクロ流体を用いたタンパク質凝集体検出法開発
谷口 貴紀
|東北大学 金属材料研究所
連携量子ビーム法による量子二重臨界性の研究
松林 英明
|東北大学 学際科学フロンティア研究所
細胞走化性の再構成に向けたPI3Kの光操作とin vitro再構成
菊池 隼
|東北大学 大学院薬学研究科
超原子価ヨウ素骨格を基盤とした刺激応答性キラル分子の設計と機能開拓
岸本 史直
|東京大学 大学院工学系研究科
ナノメンブレン被覆による担持金属ナノ粒子触媒の高機能化・新機能付与
谷藤 涼
|東京大学 大学院理学系研究科
核内現象を制御するマクロ環状中分子群の化学-酵素合成
藤田 卓
|東京大学 農学生命科学研究科
理論と実験を統合したオルニチンの相反的な代謝制御を最適化する薬剤候補探索
安村 駿作
|東京大学 生産技術研究所
ニューラルネットワークポテンシャルを活用した触媒活性点の局所構造と活性予測
川口 海周
|東京大学 物性研究所
エネルギー・運動量空間で見るスピンと光が駆動する光スピントロニクスの新展開
𠮷見 龍太郎
|東京大学 新領域創成科学研究科
強誘電トポロジカル絶縁体における物性開拓
大熊 光
|東京大学 大学院総合文化研究科
強いスピン軌道相互作用を持つペロブスカイト新物質作製で拓く磁気輸送現象の学術
安原 颯
|東京科学大学 物質理工学院
二相共存によるリチウムイオン伝導率向上と原理解明
半沢 幸太
|東京科学大学 フロンティア材料研究所
強誘電体太陽電池開発に向けたペロブスカイト型ナローギャップ窒化物のキャリア制御
菅井 祥加
|東京科学大学 総合研究院 自律システム材料学研究センター
グアニン四重鎖が織りなす液滴内ドメインの解明
岩﨑 秀
|東京理科大学 工学部
異方的イオン拡散制御に基づく多価カチオンのインターカレーション
倉科 佑太
|東京農工大学 大学院工学研究院
細胞骨格のタイムラプス観察による超音波応答性イオンチャネル発現の解明
高瀬 恵子
|東京農工大学 大学院工学研究院
ナノ構造を利用した量子センシングと準粒子物性の開拓
木須 一彰
|芝浦工業大学 工学部
持続可能なエネルギー貯蔵を実現するカルシウム蓄電池の電極・電解液設計
稲垣 泰一
|慶應義塾大学 理工学部
化学反応を加速するマイクロ波特異効果の分子動力学的解明
金子 真大
|名古屋大学 大学院工学研究科
酸化ストレスと免疫原性細胞死の関係理解に基づくがん治療法の開発
岩波 翔也
|名古屋大学 大学院理学研究科
数理科学手法による加齢特異的な血球産生の理解
宇佐見 享嗣
|名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所
昆虫の生物機能を生体触媒に用いた新規機能性分子ナノカーボンの生産
森 達哉
|名古屋大学 学際統合物質科学研究機構
分子内配位結合を鍵とする環境応答性円偏光発光を示すキラルホウ素π電子系の創製
宮本 辰也
|名古屋工業大学 大学院工学研究科
新しいテラヘルツ分光法を用いたモット絶縁体における光誘起現象の超高速ダイナミクスの研究
成田 麻未
|名古屋工業大学 大学院工学研究科
異種金属材料の固相接合に対する圧縮ねじり加工法の適用
服部 倫弘
|中部大学 先端研究センター
新規ペプチド骨格シラサイクリック化合物を基軸とした強化ペプチド創製および収束型合成技術の確立
本田 諒
|岐阜大学 大学院連合創薬医療情報研究科
超分子標的薬の創成を目指して―新規RAS阻害剤Ver.3.Xの開発
木下 史也
|三重大学 大学院 工学研究科
n-GVSの印加間隔の違いが体平衡機能に及ぼす影響に関する研究
安藤 ダニエル明
|三重大学 大学院 工学研究科
到来方向推定のための複数の特化型深層ニューラルネットワークに関する基礎研究
西岡 季穂
|京都大学 大学院工学研究科
電池性能改善に向けた非水系溶媒中の電気化学反応の熱力学的理解
浦谷 浩輝
|京都大学 大学院工学研究科
構造の乱雑さを考慮した励起状態速度論の確立と発光デバイスへの応用
むー ほいいん
|京都大学 大学院工学研究科
細胞内遊離銅イオンの比率測定型を可能にする蛍光分子プローブの開発
大友 章裕
|京都大学 大学院理学研究科
熱源タンパク質の集積化による光熱エネルギー変換システムの開発
向吉 恵
|京都大学 大学院理学研究科
連続フロー合成法による金属ナノ粒子/MOFコアシェル複合体の創製
後藤 真人
|京都大学 化学研究所
価数不安定性を生かした巨大熱量効果材料の開拓
金尾 英佑
|京都大学 大学院薬学研究科
生体膜ナノ粒子の人工合成と生物学的機能の理解
吉村 柾彦
|京都大学 高等研究院物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)
革新的分子間相互作用測定技術の創出
ジョルダーノ マットニ
|京都大学 高等研究院豊田理研-京大連携拠点
せん断ひずみで量子物質の電子特性を解明
宗 正智
|京都大学 大学院農学研究科
アミロイド線維構造多型形成反応の直接観察による追跡
黒田 悠介
|京都大学 大学院薬学研究科
人工樹脂触媒によるジオールのモノ酸化
大日方 初良
|大阪大学 大学院基礎工学研究科
熱スピン注入を用いた半導体二次元電子スピンデバイス技術の構築
中村 友哉
|大阪大学 大学院基礎工学研究科
レンズレスカメラを用いた高精度三次元画像計測
佐古 真
|大阪大学 大学院薬学研究科
新規不斉有機分子触媒の開発:環状キラルボリン酸の設計と合成
辻岡 洋
|大阪大学 大学院医学系研究科
哺乳類と小型魚類のゲノムワイドな比較による脊髄再生能を規定する要因の解析
佐々木 勇和
|大阪大学 情報科学研究科
物質探索のためのグラフ深層学習の事前学習モデル
樋口 雄斗
|関西大学 環境都市工学部
S字型CO2吸着等温線を示すゼオライトの賦形化技術と操作条件の確立
秋吉 亮平
|関西学院大学 理学部
長鎖アルキル基を導入した含硫黄半導体配位高分子の合成と液晶性半導体材料の開発
田中 健太
|岡山大学 異分野基礎科学研究所
可視光有機光触媒によるハロゲン化アリールの炭素-炭素結合形成反応
岡村 秀紀
|岡山大学 薬学部
薬理活性の時空間制御を可能とする光分子構築法の開発
樽谷 直紀
|広島大学 大学院先進理工系科学研究科
金属水酸化物の単層ナノ粒子を利用した界面電気化学反応の探求
久野 尚之
|広島大学 大学院先進理工系科学研究科
ホスト-ゲスト錯体を用いたトポロジカルポリマーの創製
上田 仁彦
|山口大学 大学院創成科学研究科
繰り返しゲームにおける独裁的戦略の数理
小川 知弘
|九州大学 大学院理学研究院
超高速分光を用いた新規ユビキタス金属錯体の光機能の学理構築
野下 浩司
|九州大学 大学院理学研究院
トロイダル調和関数解析に基づく三次元管状構造の定量評価法の開発
牛丸 理一郎
|九州大学 高等研究院生体触媒化学研究室
天然物生合成酵素を利用した酸素依存性環化反応の開発